煎茶の歴史に触れる 「隠元禅師と黄檗(おうばく)文化の魅力」
先日、日本橋高島屋で開催されている「隠元禅師と黄檗(おうばく)文化の魅力」
という展覧会を見に行ってきました。
隠元禅師は、中国の高名な禅僧で、
江戸時代に日本からの度重なる要望に応え、63歳の時に来日。
禅の教えや多くの技術、文化を日本にもたらしました。
煎茶も隠元禅師によってもたらされた文化のひとつで、
現在の喫茶法(茶葉をお湯に浸す)が新しい喫茶法として全国に広まっていったそうです。
当時の絵画や文学に携わった文人達に煎茶は好まれ、
煎茶の甘露や爽やかさを味わいながら芸術談義に花を咲かせ
日本絵画などの芸術が花開いていったということです。
隠元自身も、冬に降り積もった雪を沸かしてお茶を煮出し、
弟子たちと共にそのお茶を味わいながら詩を詠みあったそうです。
なんとも風雅ですね!!
まだ暖を取る手段もあまりないその時代に、寒い冬温かいお茶を淹れて
皆で寄り集まって過ごすひとときは、心の中からほっと暖かくなれる
かけがえの無い時間だったのだと思います。
そしてそれは、現代でもきっと変わらないはずだと思うのです。
今回の展覧会を見に行って、あまり知られていない煎茶の歴史に触れ、
魅力を改めて実感しました。とても見応えのある展覧会ですよ!
会場内に、美味しいお煎茶をいただける煎茶席もあり、そちらもおすすめです。
今月の16日まで開催されていますので、
興味のあるかたはぜひお出かけしてみてください!!
スタッフ 樋代
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/index.html